Sugi Styleとは?
Sugi Style(スギースタイル)とは、私TEAM Sugi代表の本間(Sugi)が、アメリカでの大学野球経験や日本での野球の指導経験を元に、主に【野球の守備】その中でも特に【内野守備】について考えたものだと考えていただければと思います。(補足してバッティングなど他の事も少しだけ書いていきます。)今後、野球に触れていく上で、また新しい考え方が出てきたらその都度更新していけるようにしていきたいとおもっています。
目次
- 【内野守備1】目線を低く、肘を自由に
- 【内野守備2】リズムよく、足を細かく動かす
- 【内野守備3】送球方向に体重移動
- 【ショートバウンド】
- 【バックハンド捕球】
- 【ダブルプレー】
- 【フライ捕球】
- 補足情報【バッティング】
【守備の基本の考え方】アウトを取る!
「そんなに焦って速くプレーしようとしないで、まずは1つのアウトを正確にとるようにしよう。」
2010年、まだ高校を卒業して1年も経っていなかった私は、アリゾナで開かれたアリゾナウィンターリーグというリーグに参加しました。このリーグはアマチュアリーグなのですが、アメリカ独立リーグのトライアウトも兼ねている(運営も独立リーグ)ので、各チームの監督が元プロというリーグでした。
そして私のチームの監督だったのが、Garry Tempreton。なんと、メジャーリーグのオールスターに3回。MLB通算2091安打でシルバースラッガー賞を2回受賞したことのある方でした。最初の言葉は私の内野守備をみたGallyからかけられたものです。
下の段、右から2番めが私。左上がGarry。
高校時代、守備の時は「前に出ろ!後ろに下がるな!」「動きが遅い!もっと速くしろ!」そして、自分自身でも、速く握り替えをしたり動いたり、前に出て難しいショートバウンドを取ったりした方がカッコいいし、【気持ちが入ったプレー】をしているような気がしていました。
しかし、Garryはそんなプレーをする私を見て、
「No!もっと丁寧に守備をしよう。ダブルプレーでも焦らずにまずはセカンドで正確にアウトを取ることを心がけよう。」
そう繰り返し教えてくれました。
私自身、その後もアメリカで野球をしている中で、最初の頃はあまりGarryの言葉を理解していなかったように思います。
それが月日が流れるにつれて、アメリカで野球を深く考えたり、実際に日本に帰った際に高校生などに野球を教えるうちに徐々に、Gallyが言っていた事がわかるようになってきました。
以前までの私は、気持ち的に
- エラーをしないように守備をする
- エラーしても怒られないように、迷ったら前に出て気持ちを見せる
- 速くかっこよく守備をする
こんな風に野球をしていました。
しかし、一度その考えをリセットして「守備とは何か?守備の目的とは何か?」と考えてみたときに、思ったことは、
【アウトを取る】
ということでした。
エラーをしないでも、怒られないようにでも、かっこよくプレーするでもなく、
一番大切なことはアウトを取ること。
まさにGarry が教えてくれたことなんだと気づいたわけです。
これから書いていく中で、少しでも皆さんのプレーのヒントになるようなことを書いていければいいなと思っています。
2017年2月 Sugi Baseball Program 本間 卓